国鉄キハ56系各種(新星製作所製品)

製品の特長

北海道内でおもに急行運用に活躍したキハ56系を1980年代ごろの姿で再現いたします。ロストワックス前面にエッチング抜き・プレス曲げ車体の構成で、特に客室窓縁のテーパーは専用金型を製作し再現いたしました。

室内灯・インテリアも標準装備となります。

キハ56系は製造時期によって仕様変更が加えられ前面手すりの長さや位置など微妙なディティールの変化が見られますが、これらの差異点を番号特定でできる限り再現いたします。

床下はOJスケール並の密度をめざし、ロストワックスパーツを主体に、床下配管もできる限り再現いたします。

動力装置はキヤノンプレシション製LN-14モーターを採用いたします。

 

キハ56.27ラインナップとディティール区分

  通風器 前面補強※1 尾灯形状  窓点検口※2 客用扉※3 戸袋点検口※4 便所窓※5
キハ56 31

6基

あり 内ばめ 溝無し  小窓なし  ノーマル 

キハ56 37

6基 あり 内ばめ 溝無し  小窓なし  小  ノーマル 
キハ56 113 6基 なし 内ばめ 溝あり  小窓あり  小  ノーマル 
キハ56 128 8基 なし 外ばめ  溝あり  小窓あり  大  ノーマル 
キハ56 150 8基 なし 外ばめ  溝あり  小窓あり  大  横長 
               
キハ27 25 6基 なし 内ばめ  溝無し  小窓なし  小  ノーマル 
キハ27 36 6基 あり 内ばめ  溝無し  小窓なし  小  ノーマル 
キハ27 110 6基 なし 内ばめ  溝あり  小窓あり  小  ノーマル 
キハ27 114 8基 なし 内ばめ  溝あり  小窓あり  大  ノーマル 
キハ27 126※6 8基 あり 外ばめ  溝あり  小窓あり  大  横長 

※1 前面から側面乗務員室ドアにかけて窓下に前面強化のために鉄板を重ね貼りして段差が生じているものがあります。実車にはいくつかのバリエーションが見られますが、窓下の凹みに沿って処理されて前面には段差が目立たない個体をプロトタイプとしました

※2 運転室側窓の下降装置点検蓋の下部に水抜きのスリットのあるものがあります、蓋の固定ボルトの配置も差異があります

※3 客ドア下部にステップ灯の点灯を外部から確認するための小窓が設けられているものがあります(点灯時手動開閉可能となるため)

※4 後期に製造された車両にはドアレール点検蓋の大きさが拡大されているものがあります

※5 便所(上の図と反対側面・3位側)窓が上寄りに移動・横長になっているものがあります(特急型客車などと同じ形状)

※6 日本車輌製のキハ27平窓最終グループのみ側面窓周りの帯幅が100mm広くなっております(58・28と同じ幅)。この特徴は廃車時まで維持されていましたので製品でも同様に再現します。 

今回はキロ26形グリーン車はラインナップにありませんが、今後、内地向けのキハ58形,28形製作時に製作する予定です。

キハ53-500ラインナップとディティール区分

  配置場所 外付け縦樋 便所窓 尾灯 前-後 前位点検口 後位点検口 前位ドア 後位ドア

登場時仕様

キハ53 501

旭川 あり(短) ALL内ばめ  溝なし 溝無し 小窓なし 小窓なし
キハ53 503 旭川 あり ALL内ばめ  溝なし 小窓あり 
キハ53 504 旭川 なし ALL内ばめ  溝なし 小窓なし  
キハ53 507 旭川 あり ALL内ばめ 溝あり
キハ53 510 釧路 あり  小  改造※-外ばめ 溝あり 
晩年仕様(タブレットキャッチャー・防護板撤去後のスタイルです)
キハ53 501 苗穂  登場時仕様におなじ 溝なし  登場時仕様におなじ
キハ53 504 苗穂
キハ53 507 苗穂

キハ53 510

苗穂

※改造:内ばめタイプのベースの先端に外ばめタイプの灯具を取り付けたタイプで、外ばめ式ながら基部に内ばめ式灯具の取り付け座がが残存しています。

価格

キハ56(動力つき)  ¥105,000  一般流通品は数量限定

キハ27(動力なし)   ¥95,000  一般流通品は数量限定

キハ53-500(動力つき) ¥125,000 でんてつ工房直販限定品

 

キハ56・27は品質向上のための2019年発表の価格より変更とさせていただきました。キハ53-500は据え置きです。

 

キハ53 500番台・試作品画像

ご覧になりたい画像をクリックすると拡大します

試作品のため、ワイパー・デフロスター・標記など未取付ですが、量産品では取付済となります

  • 北海道のDC急行色は赤11号ながら、本来の朱色っぽい赤ではなく紅色寄りの色調であったそうです。確かにカラー写真に残されている56系塗色を見れば明らかに内地の急行色とは雰囲気が異なっています。複数調色したサンプルをDC急行全盛期を知る北海道在住の方に見てもらい、イメージに一致する物を選択いたしました。写真に見られるようにコントラストのはっきりした爽やかな色合いに仕上がっております。
  • 北海道型の最大の特徴である二重窓の再現には注意を払いました。窓開口部の周囲の面取りは専用金型を制作しプレスでのテーパー処理となっております。また、実車では隙間風防止のため、サッシ下端のゴムパッキンがかなり幅広となっており遠目にも目立ちます。サッシ本体を凹処理の上、色入れにて表現しました。
  • ベンチレーターは取り付け部分の形状を工夫して実車のダクトのような形状に見えるようになっております。チャンネル状の取り付け座形状も正確に再現しております。

キハ27試作品画像

ご覧になりたい画像をクリックすると拡大します

試作品のため、ワイパー・デフロスター・標記など未取付ですが、量産品では取付済となります

キハ27はトレーラーとなっており、動力装置による床下の制約がないために可能な限り再現いたしております。特にエンジン回りの冷却水配管と、ブレーキ制御弁周囲の空気配管など細部に至るまで作りこみました。インテリアは仕切り壁、座席などの表現を行い、特に座席はフレーム部の灰色とクッションの青を塗り分けて実感的な仕上がりとなっております。